98年の初夏のある朝、レオに去勢手術を受けさせる日でした。
「ちょっと来て、ロニーが、ロニーが!」
という、うちの奥さんの狼狽した声で起こされました。
慌てて行ってみると、不思議そうに見守るレオと、
身体を横たえ、四肢を突っ張らせて痙攣している、
ロニーの姿がありました。
「ロニー!ロニー!」
名前を呼んでも反応せず、痙攣したままでした。
しばらくしてやっと痙攣がおさまると、
「僕どうしたの?何があったの?」
とでもいうような不安そうな声でロニーが鳴きました。
最初は何があったのか僕達にもわからず、レオとロニーがじゃれていて、
噛み付きどころか、打ち所が悪かったのかなとも思いました。
かなり体力を消耗したようで、しばらくは口で息をしていましたが、
少しすると何事もなかったようにしているので、様子を見ることにしました。
実は、この数日前にも、ロニーが変な声を出すのを
うちの奥さんが聞いていました。
もしかすると、これが2回目だったのかもしれません。
レオの去勢手術は滞りなく済み、レオを連れて帰ってくると、
病院の匂いが移っていたのか、大人しいロニーがレオを威嚇するのです。
こりゃいかん、というわけで、この後数ヶ月、レオとロニーは
金網で隔てて暮らすことになりました。
その4日後の朝、目覚し時計で目を覚ますと、異様に緊張した様子の
ロニーが目に入りました。
そして低い姿勢で隣の部屋へ走っていったので見に行くと、
前回と同じようにロニーが痙攣していたのです。
これは明らかにおかしいので、病院でロニーを検査してもらいました。
F.I.P.と断定はできませんでしたが、以前の検査で、
コロナウィルスの数値は高かったので、
もしかしたらまた、という不安は拭いきれませんでした。
獣医さんも、はっきりとした答えは出せませんでした。
まもなく、ロニーもシーズンを迎え、夜になると、
表に出たがって、カーテンによじ登って激しく鳴くようになりました。
とはいえ、表に出すわけにはいきません。
万が一、F.I.P.のコロナウィルスだった場合、これがストレスとなり、発症の引き金に
なることもあるので、少し予定を早めて、ロニーに去勢手術を受けさせる
ことにしました。
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ネコは木に登ったりするのが好きなので、
ロニーの眼の色はまだグレーがかっていて、
翌日、朝からそわそわしているうちの奥さんを乗せて、
レオがうちに来てまもなく、ウンチに条虫がいるのを発見し、
レオがうちにやって来た次の日は、
そのMさんという店員さんが、
